ようこそ、みなさん。
こちらの記事で少しだけお話しさせていただきました「デューン 砂の惑星」について。
小説の「DUNE」
小説「デューン 砂の惑星」は「フランク・ハーバート」さんによって執筆されました。
あらすじは
遥か未来、思考機械の反乱を鎮圧して、中世風の特異な精神世界を作り上げた人間は宇宙帝国を築き世界を支配していたが、超能力をもつ女性種族ベネ・ゲセリットや、純粋数学とメランジの力で恒星間飛行能力を持ったスペースギルドなどの勢力が台頭し決して安泰ではなかった。しかも人間同士も権力争いを日々繰り広げており、危機感を抱いた「パディシャー」皇帝は、メランジの採掘権者ハルコネン家と宿敵アトレイデ家を宇宙で唯一メランジを産する砂漠の惑星アラキスで対峙させ、その争いに介入することでアラキスやメランジも含め世界を一気に掌握する陰謀を画策した。そしてアトレイデ家の当主レト公爵は殺されてアトレイデ家は四散、アラキスは帝国直轄領となり、すべて皇帝の思い通りになるかと思われた。が、公爵家の息子ポウルが砂漠に逃れて超能力と己の使命に目覚め、砂漠の民フレーメンの救世主となって、世界を根本から変革する戦いに立ち上がる。
というものであります。
※ ほんとはもっと長いんですけどね。
特にシャイ・フルドと呼ばれ、生命の水やメランジを生成する全長数百メートルに上るミミズのような砂虫(サンドワーム)が、砂の中を突進してきて振動するもの全てを飲み込む描写は迫力に富み、その後の巨大怪物を描く際のイメージのひとつを創り上げた。楳図かずお『漂流教室』の未来怪物やアニメ『伝説巨神イデオン』のドウモウ、映画『トレマーズ』シリーズのグラボイズなどは形態、設定が酷似しているほか、スター・ウォーズのスペース・スラッグ、宮崎駿『風の谷のナウシカ』の王蟲(オーム)にも影響を与えたといわれている。
というわけで「ナウシカの元ネタになっている」と考えているのは私だけではなさそうです。
で、この小説を映画化し公開された作品があります。
それは「デヴィッド・リンチが監督をしたDUNE」です。
あの鬼才が監督したにも関わらず、世間の評価は「世紀の大失敗作」扱いな代物。
それでもリンチは「カルト映画会の帝王」ですからね。
「カルト映画好き」からは「カルト映画の帝王が撮ったカルト作品!」だと思われているわけです。
しかし、世の中上には上がいます。
カルトの上には、もっとカルトな人がいるものです。
その人の名前は
ホドロフスキーさんについて
私が、このちょっと奇妙に響く名前を知ったのは、やはりジョン・レノン経由でありました。
「ジョン・レノンが絶賛したカルト映画がある!」という記事をどこかで目にしまして、何年も前に。
その映画がコチラ
アレハンドロ・ホドロフスキー / エル・トポ
1970年に公開されたメキシコ映画です。
※ アメリカ公開は1971年。
そもそも「カルト・ムービー」という言葉自体、この映画をキッカケに生まれたと言われるぐらいにはカルトな映画です。
ニューヨークかどこかの映画館で、深夜上映だったにも関わらず異例の大ヒットロングラン。
※ 確か半年。
アンディ・ウォーホールもデニス・ホッパーもミック・ジャガーも大絶賛。
日本では寺山修司さんも大絶賛。
最強のガンマンが旅をしていたのに、後半になるにつれ物語はどんどん破綻していき、支離滅裂で観念的な展開に移行していく。
意味不明。
故に神秘的。
そして次に監督したのは
1973年公開。
まさに「カルトの中のカルト映画」の称号にふさわしい作品。
意味不明の極みのような映画です。
アングラもいいとこです。
ちなみに「ビートルズ大好き野郎ども」で知られるギャラガー兄弟の兄であるノエル・ギャラガーさんですが、ソロになってから「ホーリー・マウンテン」という曲を発表しています。
絶対ホドロフスキーの映画からでしょう。
noel Gallagher / Holy Mountain
www.youtube.com※ ソロも悪くないけど、オアシスもやってくれよアニキ。頼むよ。
私の青春時代には「ネット配信」なんかありませんでした。
田舎のテレビ局は、夜中に「たまにマニアックな映画を放送する」ことがあったので、そこでどうにか二作とも観ることができたと記憶しています。
「うん、こりゃわからん」というのが当時の素直な感想でした。
田舎のレンタルビデオ屋になんかに置いてあるわけもなく、 その後上京してからやっと「渋谷のTSUTAYA」とか「六本木のTSUTAYA」ぐらい品揃えが豊富なとこで借りて再び観ることができたものです。
そういう意味では良い時代になったものです。
地域間の情報格差はだいぶ縮まりました。
※ 「探し出せる人には」ですけどね。
そんなこんなで、東京で平凡な日々を過ごしていたある時のこと。
私は目にしたのです。
「ホドロフスキーの幻の映画についてのドキュメンタリーが公開される!」と。
しかもそれは、あの「デューン」が題材だったらしいと。
「な、な、な、なんだってぇ〜!!!」
ホドロフスキーのDUNE
そうなのです。
ホドロフスキーが「デューン」を映画化しようとしていたのです。
そして「未完に終わっていた」のです。
※ ちっとも知らなんだ。
渋谷に「アップリンク渋谷」というミニシアター系の映画館があります。
カフェも併設されているオサレな映画館です。
※ もちろん「ミニ」だけど。
会員になると割引料金で見れるので、よく通っていました。
余談ですが
森美術館も年間パスポートを購入すると屋上にも行き放題なので、そちらもよく利用していました。
そういう「文化的な暮らし」だけは恋しいものです、東京時代の思い出として。
さて話を「ホドロフスキーのDUNE」に戻しまして。
こればっかりは是非ともご覧いただきたいので、あまり内容に関しては触れません。
とにかく「圧巻」です。
ホドロフスキーが集めた才能たちが、その後にいかに世界を変えていったのか。
その中の一人に「メビウス」がいたのですが、彼のお話はまた別に。
※ これまた壮大なお話なので。
「この世界では夢」だった「ホドロフスキーのDUNE」が、どのように影響を与え続けてきたのか。
こういう作品とか人物こそ「アンサングヒーロー」なのだと思います。
世間一般に広く知られているわけではないけれど、確実に「世界を変えた人たち」という存在があります。
一番の根っこの部分を担う人々です。
世界には「そこにたどり着くためのコード」のようなものが散りばめられていますが、
これは見ようとする人にしか見えない仕組みになっています。
植物たちが種子を飛ばすように、文化的な遺伝子もその種子を飛ばしているのかもしれません。
芽吹くべき大地を探しながら。
ホドロフスキーが「金と欲望」について語る動画も是非ご覧ください。
www.youtube.com※ あなたの心は歌っていますか?
また。
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