ようこそ、みなさん。
タイトルにありますように、本日は「PCR検査の生みの親」の命日です。
キャリー・バンクス・マリス(Kary Banks Mullis, 1944年12月28日 - 2019年8月7日[1])は、アメリカ合衆国の生化学者。ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法の開発で知られ、その功績により、1993年にノーベル化学賞及び日本国際賞を受賞した。
まぁ、この人は「奇想天外」というか、なんというか。
まぁ、確実に「波乱万丈」な人生を送った方でした。
- 当時の同僚で交際相手のジェニファーを乗せてのドライブ中(車種はホンダ・シビック[2])、現在PCRと呼ばれるDNAの増幅方法のアイデアがマリスの頭の中で突然ともいえる形で組み上がる。この閃きに自分でも驚き車を路肩に寄せて、手元にある紙片に化学式を書き留める[3]。発見の興奮の中「自分が思いつく位なら、他の者が既に発表してるはずだ」と過去の論文を片っ端からあたってみるものの、未発表と判明したが、一方で彼のアイディアを正しく評価する同僚はいなかった[4]。
- 1983年12月16日に実験成功[5]。分子生物学を揺るがす発明を同僚らに話すも重要性が伝わらなかった代わりに友人のビジネスマンが熱心に聞き入って「退職して、自分でパテントを取得してはどうか」と提案するも、その頃はまだ会社勤めが楽しかったマリスはシータス社社員として論文を発表。
- サーフィンが好きで、ノーベル賞受賞が決まった際にも海辺でサーフィンに興じていたことから「サーファーにノーベル賞」と大きく報じられた。かつてLSDやマリファナを使用していたことを公言するなど、奇行も多い人物である。ノーベル賞を確実視されていたがその言動によって審査員らから危険人物扱いされて受賞を見送られたのでは思い込んでノーベル賞には縁が無いと思い込んでいた。ノーベル財団から受賞の連絡を受けた際には「もらう!もらうよ!」と大喜びする。
- ノーベル賞授賞式にてカール・グスタフスウェーデン国王夫妻から晩餐会の歓待を受けた際、当時タブロイド紙を賑わせていたヴィクトリア王女を話題に「16歳の女の子なら、少し我慢するだけですぐに忘れますよ、大人になる為の良い教訓になるはずです。なんなら年頃の王女に私の息子の一人を婿として娶ってください。交換条件として領土の3分の1を私に頂きたい」と提案する。
- 学界の主流から外れた主張を繰り返すことが多く、本人曰くコッホの三原則に反しているという論拠に依るエイズの原因はHIVではないというエイズ否認論者であると共に、フロンガスによるオゾン層破壊や地球温暖化を否定することなどでも知られる。
「PCR検査」の手法を思いついたり、それで特許取得して大金持ちになったり、ドラッグやってるサーファーだったり、エリザベス女王にブラックユーモア吐いたり、エイズに地球温暖化に反対してみたり...
単純に、私好みの人物です(笑)
マジ、ロック。
そしてパンク。
リベラルで自由な反抗精神に溢れた科学者!
科学者たる者、こうでなくてはなりません。
結構前から大好きでした。
キャリー・マリス / マリス博士の奇想天外な人生
※ 原題の「Dancing Naked in the Mind Filed」の方がいいと思うけど。
簡単な内容はコチラからどうぞ。
さて。
「エイズ問題」と「地球温暖化問題」に関しては、とても簡単にご紹介できる(するべきでない)問題ではないので、ここでは省かせていただきます。
問題は「PCR検査」なので。
ポリメラーゼ連鎖反応(ポリメラーゼれんさはんのう、英語: polymerase chain reaction)とはDNAサンプルの特定領域を数百万〜数十億倍に増幅させる反応または技術。英語表記の頭文字を取ってPCR法、あるいは単純にPCRと呼ばれ、「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション」と英語読みされる場合もある。
DNAポリメラーゼと呼ばれる酵素の働きを利用して、一連の温度変化のサイクルを経て任意の遺伝子領域やゲノム領域のコピーを指数関数的(ねずみ算的、連鎖的)に増幅することで、少量のDNAサンプルからその詳細を研究するに十分な量にまで増幅することが目的である[1][2][3]。医療や分子生物学や法医学などの分野で広く使用されている有用な技術であり、1983年にキャリー・マリス(Kary Mullis)によって発明され[4][5]、ノーベル賞を受賞した。
PCR法が確立したことにより、DNA配列クローニングや配列決定、遺伝子変異誘導といった実験が可能になり、分子遺伝学や生理学、分類学などの研究分野で活用されている他、古代DNAサンプルの解析、法医学や親子鑑定などで利用されるDNA型鑑定、感染性病原体の特定や感染症診断に関わる技術開発(核酸増幅検査)、などが飛躍的に進んだ。また、PCR法から逆転写ポリメラーゼ連鎖反応やリアルタイムPCR、DNAシークエンシング等の技術が派生して開発されている。そのため今日では、PCR法は生物学や医学をはじめとする幅広い分野における遺伝子解析の基礎となっている[6][7]。
さて、マリス博士自身が「PCR検査を感染診断に使うな!」と遺言を残したどうかのお話です。
とにかく、この一連の「コロナ騒動」を「プランデミック(計画された偽のパンデミック騒動)」とする人たちは、マリス博士自身が警告を残したとするタイトルで人々への警戒心を呼びかけがちのように思えます。
色々と調べてみましたが、どこかのインタビューや著書の中に「マリス博士自身の言葉」を見つけることはできていません。
※ ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。
もしかしたら「HIV問題」の時に言ってたのかもですね。
調べてるうちに「それっぽいこと」が書いてある海外サイト見つけたので一部を翻訳してみます。
「Michael Mendizza」というドキャメンタリー作家さんのサイトにある記事になります。
Why The Coronavirus Will Soon Vanish Overnight
Posted on Sat, 03/07/2020 - 18:16
(前半省略)
テストの科学
さて、悪いニュースだ。患者のこの新しいバグを特定するのに使うと主張しているテストは何だろうか?テストはPCRと呼ばれている。これは古典的なポリメラーゼ連鎖反応検査で、80年代にキャリー・マリス博士によって発明された。この40年間、医師はこの非常に欠陥の多い、微生物活性の理論的な推定値よりも正確な検査を考え出したことはなかった。
この検査では多くの偽陽性が出てしまい、何も測定できないことが多いのです。このテストの信頼性について、発明者自身ほど批判的な人はいません。HIVを検出するためのPCRを発明したことでノーベル賞を受賞したキャリー・マリス博士[9]は、その限界、つまりPCRがHIVや他の何かに対して特に診断的ではない理由を説明している。
「定量的PCRは矛盾しています。PCRは物質を定性的に同定することを目的としているが、その性質上、数を推定するのには不向きである。ウイルス負荷検査は実際に血液中のウイルスの数を数えるという誤解がよくありますが、これらの検査では遊離感染性のウイルスを検出することはできません。」
「この検査はウイルスの遺伝子配列を検出できるが、ウイルス自体は検出できない。」[9]
ウイルスを特定できないのか?では、これらの人々が同じ病気を持っていることをどうやって知ることができるのでしょうか?これは、COVIDのPCR検査を受けたはずの人たちが、コロナウイルスを持っているという決定的な証拠はまだないということを意味します。同じウイルスであることは言うまでもない。主な診断テストの発明者によると (PCRの限界についてのマリスの証言 実際にOJ(OJシンプソン)を無罪にしたジョニーは多くの助けを必要としていないように見えたが、彼はしましたか?)
ポリメラーゼ鎖反応試験の限界
PCRは、特定のウイルスを分離したり、識別したり、検出したりする検査ではありません。病気でウイルスの断片を持っている場合、PCR検査はサンプルからそれらの配列を何百万回も増幅するだけです。より科学的な考えをお持ちの方のために、ポリメラーゼ連鎖反応の弱点と信頼性の低さについての文献をレビューした情報源をご紹介します。PCRの規制上の懸念 [2] しかし、PCRテストは、世界中のコロナウイルスを診断するための手段として、すべての企業メディアによって引用されている標準のままです。
少し調べてみると、PCR検査によるウイルス性疾患との関連性は、せいぜい理論的なものであり、推定にすぎないことがわかります。 エボラやHIVウイルスやコロナウイルスがこの患者に存在すると断定的に言う正確な科学のようなものはありません。 それは、日常のメディアや日常の科学がコロナウイルスのふりをして、毎週、毎週、無差別な読者の頭の中に叩きつけていることである。
しかし、待ってください。偽の科学はそれよりもずっと悪い PCR検査が使われているという証拠が全くないのです!
(翻訳ここまで)
Why The Coronavirus Will Soon Vanish Overnight | Touch The Future より
一応、[9]としてマリス博士の経歴やご本人のコラムなどが掲載されているサイトが紹介してありますが、そこにも「書いてあること自体」は載ってません。
でも、科学的にマリス博士がそう考えていたであろうことは間違いなかろうと思われます。
個人的感想なので、読者さまご本人で判断ください。
※ 責任回避発言。
ちなみに、私が尊敬する福岡伸一先生はこう書かれています。
現在、世界中に瞬く間に広がった新型コロナウイルス禍もまた、現代科学の進展が生み出した混乱といえる。ゲノム科学によってウイルスの遺伝子構造が瞬時に解析されなかったなら、また、ウイルス遺伝子を高感度で検出するPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査が普及していなかったなら、騒ぎはここまで混迷を深めることはなかった。重症化する肺炎患者が例年に比べてやや多いのではないか、といった観測しかできなかっただろう。
※ 有料記事のため一部しか確認できず。
また、ある方が週刊文春3月26日号に掲載されたという福岡先生のコラムを転載されていますので、あわせてご紹介させていただきます。
マウスの細胞の遺伝子を研究していた科学者が、PCRで増幅したDNAを調べてみると人間の遺伝子そっくりだった。ヒトの遺伝子がマウスに水平移動していた!!
否。彼が手袋をしていなかったせいで、自分の垢を解析してしまったのだ。こんな事例もあった。ウイルス検査をしてみると、検体すべてから陽性反応が出た。すわ、パンデミック勃発か! 否。研究者だちは微量のDNA溶液や酵素液採取したり混合したりするのに、ピペットマンという用具を使う。手のひらサイズの持ち手に、ドリルみたいな尖った先端がついた溶液計量器で、ほんの数マイクロリットルを正確に量り取って、こっちの試験管からこっちの試験管に移せる。先にはチップと呼ばれる使い捨ての脱着可能な部分があり溶液はここしか触れない。ところがあらゆるものには陥穽がある。液の出し入れは、持ち手の部分にあるピストンの上下運動でコントロールされる。でも、このピストン運動、慎重にやらないと、ごく微量の飛沫がピペットマンの筒の部分の奥の方まで吸い込まれてしまう。これが他のサンプルに混入するとたちまり偽陽性になってしまうのだ。最近はPCRも自動化され、チップにもフィルターがついて、サンプル相互の汚染を防いでいるはずだが、ブラックボックスが大きくなればなるほど落とし穴も多くなる。逆に、ちょっとしたミスで偽陽性も起こりうる。最先端技術に過信は禁物なのだ。
うん、過信は禁物。
全自動でやってるらしいけど、それでも過信は禁物。
それにwikiにすら「利点」と「欠点」が書かれています。
感染症診断におけるPCRの特徴
PCRは非常に強力で実用的な研究ツールであり、実際に多くの感染症において、病因の配列決定はPCRを用いて解明されている。この手法は、既知ウイルスや未知ウイルスの識別に役立ち、疾患自体の理解に大きく貢献している。手順をさらに簡素化でき、高感度の検出システムを開発できれば、PCRは今後臨床検査室の重要な位置を占めるようになると考えられている[36]。しかしながら、感染症診断におけるPCRの利用には、利点のみならず様々な欠点も指摘されている。
利点
- ヒトのゲノム(30億塩基対)のような長大なDNA分子の中から、特定のDNA断片(数百から数千塩基対)だけを選択的に増幅させることができる[1]。しかも極めて微量なDNA溶液で目的を達成できる。
- 少量の標的核酸について短時間で増幅できる[2]。増幅に要する時間が2時間程度と短い。
- 病原体の違いにかかわらず検査方法が基本的に同じである[2]。
- 病原体は死滅していても標的核酸が保存されていれば増幅でき、危険な病原体でも不活化してから検査することができる[2]。
- Nested PCRなどを利用することで感度を上げることができる[2]。
欠点
- 臓器や組織など生体材料を検体とする場合、採材部位や材料の前処理によって検出率が異なり、結果が陰性であっても生体全体の病原体の存在は必ずしも否定できない[2]。
- 核酸の増幅には反応阻害物の生成などによる反応効率の低下などの影響があるため限界があり、核酸が検出可能な量にまで増幅できなければ結果は陰性となるが、そのような場合には病原体の存在を否定できない[2]。
- 血液・糞便など生体材料の検査では検査材料中の阻害物質の影響を受けることがあるため精製作業が必要とされるが、それでも完全ではないとされている[2]。また、検査材料の保存状態や凍結融解の回数、核酸精製の方法・条件などが検査効率や検査結果に大きな影響を与えることがある[2]。
- 検査時の陽性対照からの汚染、以前の検査や実験に由来する汚染、試薬類への核酸の混入が誤った陽性を招く危険性がある[2]。
- 病原体が同定される以前の陽性反応では、塩基配列を確認するまでは病原体の証明にならない[2]。
先日ご紹介した記事にも書きました。
ちなみに「FDA(米国疾病予防センター)」の公式サイトに掲載されているPCR検査の概要資料P.38には
Detection of viral RNA may not indicate the presence of infectious virus or that 2019-nCoV is the causative agent for clinical symptoms
ウイルスRNAの検出は、感染性ウイルスの存在を示すものではなく、2019-nCoVが臨床症状の原因菌であることを示すものではない可能性があります。
厚生労働省は「新型コロナウイルスによる死亡者数を水増し報告するよう求めた」のか? - アメリカでの同様の疑惑やスウェーデンのコロナ対策なども - あなたがあなたの救世主
と。
みなさまにお二人の科学者をご紹介したいと思います。
一人はアメリカのアンドリュー・カウフマン博士(Andrew Kaufman)。
もう一人は徳島大学の大橋眞(まこと)名誉教授。
カウフマン博士の動画は、日本語字幕がつけられたものも存在します。
大橋先生はYouTubeチャンネルをご自身で開設され、発信を続けられておいでです。
追加. 2020/10/21
この書き方だと「新型コロナウイルスなんかない!」と主張している人たちを「私が支持している=私も新型コロナウイルスの存在自体を疑っている」かのようにも受け止められる可能性があったと反省。
※ 「〇〇なんか存在しない!理論」について考えていただきたかったのですが。
私は何も結論めいたことを言うつもりはありません。
が、しかし。
あまりに「恐怖」が蔓延しています。
「何かがおかしいぞ?」と感じておられる方も多いでしょうが、一度走り出した列車が暴走しているのではないでしょうか?
DNAだとかRNAだとか、そういうものを(基礎的な内容だけでも)理解するのも難しいのかもしれません。
でも、少なくとも「理解しようとする」ことは必要でしょう。
お医者様の中にだって、声をあげてらっしゃる方は存在します。
でも多くの人々は(一般人も含め)「正しいと言われたから」それに従っているだけではないでしょうか?
医者が悪い。
厚生労働省が悪い。
内閣が悪い。
悪い悪い悪い。
自分は?
理解しようともしてない自分は?
そう思います。
悪いんじゃないんです。
知らないだけなんです。
考えてないだけなんです。
みんながみんな、ちゃんと考えることができたら?
こんな事態にはなってないはずなのです。
頭ごなしに「それ間違ってるから!」と主張してもダメなんです。
ちゃんと「考えてみて?」って促さないと。
本人が気づかないとダメなのです。
自分が飲み込まれている思考のパターンとかに。
陰謀であろうがなかろうが、それは終わった後に検証なり追求すればいいだけのことです。
科学的に無意味なことが行われていて、それで無駄に国民が疲弊しているのなら。
それを「科学的に」正せばいいだけなのです。
そのためには「正しい知識」を知ることです。
まずは自らが。
「敵を憎む心」が、また己を「誰かの敵」にします。
「論理」は「心」とは違うところにあるべきです。
国民が「論理的に」考え、そして対応して行く。
私がご紹介したことが間違いかもしれません。
私は「みなさん自身に」考えていただきたいのです。
これが何かの参考になれば幸いです。
また。
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