ようこそ、みなさん。
本日も「抽象度」という考え方のお話の続きをさせていただこうと思います。
※ 「注意点」も含めて。
前回と前々回のお話も合わせてお読みいただけますと幸いです。
「抽象度」を高めた結果の効用
「抽象度」と「抽象的」の違い
さて、まずは「抽象度を上げる効用」をお話しさせていただく前に。
前々回に書かせていただきましたが、一般的に「抽象的なことを言ってる。」と判断される時って、どんな時でしょうか?
例えば、あなたが個人事業主(ネット通販事業)だとします。
「売り上げを上げたいんだけどなぁ...」と悩まれていたとして。
1. もっと多くの人に知ってもらって
2. 認知度が上がれば見込み客となる人が増えて
3. 結果的に売り上げが上がる!
と考えられたとします。
これはさすがに「抽象的すぎる!」と言わざるを得ないでしょう。
あなたにパートナーがいらっしゃって、その方から
「ねぇ?そんなフワフワした考えで本当に売り上げ上がるの?」
とか
「もっと具体的にはどうすればいいと思っているの?」
と質問された時に、実際に具体的なことが言えないといけません。
子供の頃の私が「抽象的なことばっかり言って!」と大人たちに叱られていたのは、大人たちに「具体的なことを言えなかったせい」でもあります。
建築に例えると「図面は書けるけど、外壁どうするか?とかの色んなパターンを提示できない建築家だった。」みたいなことです。
「抽象度が高い人」なら?
同じように、あなたが個人事業主(ネット通販事業)だとします。
「売り上げを上げたいんだけどなぁ...」と悩まれていたとして。
「抽象度が高い」思考回路の人ならば
1. もっと多くの人に自分の事業を認知してもらう必要がある。
そのために必要なことは?SNSマーケティング?SEO対策?口コミ?「紹介した人」と「紹介された人」の双方 にお値打ち感を与えるキャンペーン?
2. とりあえず、様々な方法を試しつつ効果測定を実施し、最も有効な方策が何か検討。
3. SEO対策でのキーワード選定の知識などが自分に不足している。
4. 自己学習して補えるのか?専門家に依頼すべきかの判断は効果測定後にしよう。
5. etc...
このように「『売り上げを上げる』というゴール」に対してのプロセスを細分化して、さらにはそのプロセスごとに「様々な視点から」眺めることができると思います。
「抽象度が高い」とは「情報を網羅し羅列できる能力が高い」ということと同義であると考えます。
前回の「『ゲレンデ』から『乗り物』まで抽象度を上げる」というプロセスを思い出して見てください。
「ゲレンデ」よりも「上位の概念」を考えて「ベンツ」が浮かんだとして。
「ベンツというメーカーの、ゲレンデ以外の車種」の情報を「網羅する」ことになります。
※ 「あなたが知っていれば」という前提がありますが。
同じように、「ベンツ」よりも「上位の概念」として、いきなり「車」が浮かんだとしたら?
今度は「ベンツ以外の自動車メーカーの車たち」の情報を「網羅する」ことになります。
※ これまた「あなたが知っていれば」という前提がありますが。
「抽象度が高い思考」をしようと思えば思うほど、このように「網羅する必要性」が高まります。
「抽象度を高めた結果の効用」として得られるもの
大学の教授になるような人って、大きく分けて2パターンの人がいると思います。
「専門的分野のみ」に異常に詳しい人であるか、「網羅的に」どの分野にでも詳しい人であるか。
「抽象度の高い思考」を行ってきた人は、後者のタイプだと思います。
何かを調べる。
一つ上の抽象度で考えてみる。
そうなると、もともとの抽象度の段階にある「他のもの」も知りたくなる。
※ 「知る必要性が発生する」とも言えるかもしれません。
子供が
1. ある電車に興味持つ
2. いろんな電車の種類に興味持つ
3. 鉄道会社ごとの違いにも興味持つ
4. 鉄道と航空機の違いに興味持つ
5. 航空会社ごとの違いに興味持つ
このようなプロセスを繰り返しているうちに
「勝手に物知りになっていた。」
ということです。
「抽象度の高い思考法の有用性」を語るブログなどでは、ここのあたりの仕組みを「IQが高くなります!」であったり「仕事のスピードが早くなります!」とか、手を替え品を替え、いろんな「抽象度を高めた結果の効用」として紹介されていたりします。
確かに「抽象度を高めた思考の結果」として、あなたの中に
「知識の巨大なネットワーク」
が形成されるようになります。
※ こんなイメージ。
注意点
私は、あまり友達がいません。(突然のボッチ宣言)
そんな私ですが、たまに同級生と会うと
「よっ!雑学王」
とからかわれます。
クイズ研究会的に、雑学クイズ用に知識を網羅的に吸収したことはありません。
だいたい、著しく知識を持っている分野の傾向に偏りがあります。
ただ、私が「雑学王扱い」されるのも、しょうがないことなのです。
「色々と知ってるけど、実際には何もできないヤツ」だからです。
「多くの社会的な成功や評価を出している同級生に比べて」だけに限らず、一般的に「ちゃんとしてる」人に比べても、本当に「何も成し遂げていない」のです。
「具体的アウトプット」の重要性
こういう「あまりにも単純化された図」はあまり好きではないのですが、まぁわかりやすいはわかりやすいので、次の図をご覧ください。
すごくザックリした図です。
雑学王扱いされてきた私は「批評家タイプ」だったわけです。
ある意味で、一番タチが悪いタイプと言えるでしょう。
世の中を斜めに見て、色んなとこの粗を見つけるのは得意。
でも、実際には何もしない。
口すらも出さないこともあるし、シニカルに世捨て人やってる時もある。
右上の「なんでもできる人」は最強にも見えます。
行動力もあり、一人でなんでもできちゃう人。
でも、こうなってくると「周りがついてこれない」んです。
常に孤独だし、協力者もいないと「大きなことは成し遂げられない」のが世の中。
パワフルに周りを巻き込んでいけるタイプの人が、世の中で成功している割合が多いと思いませんか?
いささか単純化しすぎていますし、世の中そんなに甘いもんじゃないのですが。
「抽象度を高めること」や「そのための訓練のようなもの」ばかりしていると、頭でっかちになってしまう可能性があります。
「理解してるのに説明できない」であったり。
だから私もリハビリ代わりにブログ書いてますし、どうにも上手くご説明することができないのを歯がゆく思っていたりします。(笑)
※ わしらリハビリに付き合わされとんのかいっ!と聞こえてきました。
「思考の世界」に耽りすぎると、それは大きな問題を引き起こします。
インプットした分、アウトプットも同時にするように心がける必要があるでしょう。
実際問題、年齢を重ねるにつれ徐々に「思考の抽象度」は上がっていくのだと思います。
※ おばあちゃんの知恵的な。
いきなりあげようと思っても、そんなに膨大な知識を一度にインプットできるわけがありません。
おまけにアウトプットも同時に行いつつでないと、せっかく身につけようと思っている「抽象度の高い思考法」も身に馴染みません。
「抽象度」という考え方自体は大事な考え方です。
しかし「自己啓発」的に「高いセミナー料金」を払ってまで教えてもらう必要があることでもありません。
※ その場で身についた「つもり」になるだけでしょう。
この辺りの話は「禅では『悟り』が最終目的に設定さえていない」と私が感じている話に繋がりますので、またの機会にしたいと思います。
リハビリ中のせいなのか、元から能力がないのか、ほとんど推敲しないで書き散らしてるからなのか、なんなのか?
とにかく「構成力に欠ける文章」をみなさまにお読みいただいてることに感謝しております。
「合理と非合理の先」にあるものを、どうにかこうにか言葉にしようとしているのですが、そもそもの「言葉の使い方」すらおぼつかないようでは、この先も苦労しそうです。
気長にお付き合いいただけると幸いです。
Raraaji / The Dance #1
www.youtube.com※ 「心」は様々なダンスを踊ります。それを一歩引いて見つめること。
また。
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