ようこそ、みなさん。
書いておきたいことがたくさんあるのですが、ちょっと気になったニュースがありましたので、今日はそちらについて書かせていただきたいと思います。
なぜヒトは巨大な脳を持っているのか?
研究者たちは、この脳進化における疑問に長年取り組んできました。
チンパンジーの遺伝子は人間と99%一致していることが知られていますが、ヒトの脳はチンパンジーよりも3倍大きく、構造にもかなりの違いがあります。
そのためドイツと日本の研究者は、ヒトとサルを分けた因子が互いに一致していない、残り1%の遺伝子の中にあるのではないかと考え、その中でも有力視されているARHGAP11B遺伝子をサルの受精卵に組み込みました。
まさしく知恵の実とも言える遺伝子を組み込んだ結果、サル胎児の大脳新皮質の厚さは2倍になり、人間と同じような脳のシワが生まれました。
なかでも、人間とサルの脳で最も違いが大きかった脳上層部の脳細胞数の増加が著しく、サルの脳は完全にヒト化を始めていたそうです。
知恵の実
というわけで、物騒なタイトルがついている記事なのです。
「ARHGAP11B」という遺伝子こそが「ヒトとサルを分けたモノ」である、と。
この研究内容は日本とドイツの研究者の合同で行われ、マックス・プランク研究所のマイケル・ハイデ氏らによってまとめられ、6月18日に権威ある学術雑誌「Science」に掲載されたものだそうです。
「Science」へのリンクはコチラから
この遺伝子の効果(サルの脳がヒト化し始めたこと)によって、脳みその発達に決定的な役割を果たすことになったモノが特定されたという内容ですので、新しく「人間の知能を飛躍的に増大させる物質が発見された。」とかいう類のものではなさそうです。
だいたい、私たちは「既にこの遺伝子の作用が発現した結果」として存在しています。
記事にもありますが、近年の研究によって「ARHGAP11B遺伝子が先天的な『知的障害』『統合失調症』『てんかん』などを引き起こすこと」が知られているとのことです。
そのような症状の治療に関して、新しい発見の突破口になるかもしれません。
倫理的問題
「知恵の実の遺伝子」を組み込んまれたサルの胎児は、受精から100日後「最もヒトに近い生物」になりはじめており、このとき研究者は「このまま子供を出産させるか?中絶させるか?」の決断に迫られ、生後どのような変化が発生するか責任を持てないと考え、中絶せざるを得なかったとのことです。
※ 一歩手前まで来たのか?
これは「キリスト教的倫理観に支配された世界」で行われた研究であり、このようなセーフブレーキが働いただけのことであり、もしもこのような研究が「そのような倫理観に支配されない国」に研究が引き継がれたとしたら?
※ あるいは「そのようなことを実行するため」に用意された国なのかも?
この遺伝子を改変することで、「品種改良(改変)された、人工的な知恵の実」というものが誕生するのかもしれません。
「人工的な進化」に関しては、既に「トランスヒューマニズム」という名前で推し進める勢力が存在します。
「トランスヒューマニズム」や「グノーシス主義」など、「人を人の手で神に近づける。」というような発想は古来から存在していますし、今も存在し続けています。
※ その辺りの話も、そのうち。
都市伝説的に
いわゆる「サルからヒトを進化させた者たち」というキャラクターが存在するのが都市伝説界隈。
古くはそれが「神」だったのが、時代の変化(人間の知識の拡大)に合わせ「アヌンナキ」などに代表されるような「宇宙人」へと「人間の創造主」の名前も変化してきました。
きっとこれから「古代、宇宙人がサルを遺伝子改造してヒトを作った証拠がARHGAP11Bなんだ!」と主張し出す人が多くなるでしょう。
※ 「古代宇宙人説」についてもそのうち。
※ まぁ「ゼカリア・シッチン」て人が「言い出した話」なんですけどね。
ちなみに
本当に「サルとヒトと遺伝子は99%同じなのか?」についてはコチラの動画が面白いです。
※ 日本語字幕あり
世の中、ほとんど毎日のように「新しい発見」がありますね。
それが「本当に正しいのか?」が決まるのは、だいたい数年先ですが。
また。
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