あなたがあなたの救世主

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「映画:ルーシー」と「ルシファー」と「ダイヤモンド」と「炭素」と

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映画を観る前に内容を知りたくない方は読まれないことをオススメいたします。


映画予告

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前回はコチラ

kazzhirock.hatenablog.jp

 
前回は「人類最初の女性とされるアウストラロピテクスの名前はビートルズの曲から名付けられており、その曲は幻覚剤LSDと関係している」ということをお伝えしました。

今回はさらに、物語の裏に込められていると思う「ある種のメッセージ」についてお伝えしたいと思います。

 



「ルーシー」と「ルシファー」

ルシファーとは?

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9d/Paradise_Lost_12.jpg/200px-Paradise_Lost_12.jpg

原義

Lucifer(ルシファー)とはもともと、ラテン語で「光をもたらす者」を意味する語であり、当初は「悪魔」や「堕天使」を指す固有名詞ではなかったのです。

古典ラテン語読みでは「ルキフェル」または「ルーチフェル」とも読まれ、「ルシファー」というのは英語からの音訳です。

歴史

キリスト教の伝統では、ルシファーは「堕天使の長」であり、「サタン」「悪魔」と同一視される存在です。

※「キリスト教世界」の中でも「ルシファーとは?」に対する考え方は様々存在していて、その「捻れ」のようなものが世の中を複雑にしていると思われますので、そのあたり今後解きほぐしていけたらと思います。

「ルーシー」は「ルシファー」の愛称?

外国人のお友達がいる人にはお馴染みでしょうが、英語の名前などは本名を短縮して愛称で呼ぶことがありますよね?

「James」が「Jim」だったり、「Thomas」が「Tom」だったり。
私の友達は本名が「グウィネス」でしたが、本人は「グウィニー」と自称していましたし、本名の「グウィネス」で呼んだら凄く恥ずかしがっていました。
※「グウィネス」ってとてもいい響きなのに、謎です。

 

これまたややこしいことなのですが、例えば「Tom」という「Thomasが短縮されてるのかな?」という名前が、そのまま本名である場合などもあります。

 

さて、そのような訳で「ルーシー」という名前の人の本名が「ルシファー」だとは限りませんが、「ルシファー」の愛称が「ルーシー」であることは事実です。

※大人気漫画「ワンピース」の主人公「ルフィ」の名前も「ルシファー」の愛称という話もありますね。


隠し名」や「忌み名」の概念のように、「本名を知られてはならない」というような風習は古くからあり、それも「一種の魔法」のようなものだと思われます。
※この辺りのお話も面白いので、またの機械に掘り下げて書きたいと思います。

 

「ルシファー」と「ダイアモンド」

「Lucy in the Sky with Diamonds」
www.youtube.com

こちらも前回お話したので、詳しいことは省きますが、主にジョン・レノンによって書かれたこの曲の文化的影響力は「人類最初の女性ルーシーの由来になった」ことだけではありません。

文化的影響

この曲は人類学上の発見にも影響を与えた。1974年11月24日に、ドナルド・ヨハンソンとトム・グレイはエチオピアアワッシュ川下流域で318万年前の化石人類アウストラロピテクス・アファレンシスの女性の骨格を発見した。その作業時にビートルズ・ナンバーが流れていたことから、その化石人骨は「ルーシー」と名付けられた。

2004年2月13日に、ハーバード大学天文学者白色矮星ケンタウルス座V886星の発見を発表した。ケンタウルス座V886星は炭素で構成され、最大で1034カラット (2×1030kg、太陽質量程度) が結晶化してダイヤモンドになっていると考えられた事から、彼らはその星を本曲に因んで「ルーシー」と名付けた。

アーサー・C・クラークSF小説2010年宇宙の旅』では、木星モノリスの力で太陽化して「ルシファー」と命名されるが、続編『2061年宇宙の旅』では木星の核に存在した超巨大ダイヤモンドがルシファー誕生の際に宇宙に飛散したとされ、本曲に触れるくだりがある。

ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Wikipedia

このように、文化的に非常に重要な影響力を発揮した楽曲なのです。
※ちなみに私は「ビートルズ教」で育ったと自負するぐらいのビートルマニアです。

 

アーサー・C・クラーク」の小説「2061年宇宙の旅」に込められた意味は、おそらく次のようなことでしょう。

ルシファーの核(生物に光をもたらすもの:知恵の象徴)が宇宙に飛び散り、様々な惑星に知的生命体を誕生させることとなった

 

興味深いことに「映画:ルーシー」には次のようなシーンがあります。

 

オープニングシーンでは一匹の猿が川べりで水を飲んでいます。物語は進み、クライマックス近くで「100%の能力を解放し、全宇宙の知識にアクセス可能となった後のルーシー(ヨハンソン)」が出現し、その猿と指と指を触れあわせます。

 

つまり、100%の能力を解放し人類が進化した「全知全能の存在」が「人類に知恵を与えた(「人類」を生み出した)」訳です。(映画的には、ですけどね。)

 

クラークの小説「2001年宇宙の旅」では、「人類に知恵を与えたモノとしてのモノリス」が描かれていましたが、奇妙な一致を感じますね。

2001年宇宙の旅 (字幕版)

 

実際に「このような世界観で動いている人々」が、この世界にはたくさんいるのでしょうし、その人たちから私たちに「様々な形でメッセージが発信されている」ことを忘れていけません。

※読み解ける人にだけわかる進化のための信号のつもりなのか?無意識への植え付けなのか?

 

 「炭素」

ダイヤモンドは永遠の輝き」というのは、どこかの宝石商のキャッチコピーですね。

 

この言葉自体にも「ある種のメッセージ」が込められている訳ですが、ダイヤモンドは「炭素の同素体の一つ」です。

ja.wikipedia.org

 

私たち「生き物の身体」も、同じ「炭素」から組織が出来上がっています。
※「なぜ炭素なのか?」については、またの機会に。

 

話はいきなり飛びますが、古代から受け継がれてきた「錬金術」の究極の目標は「金を生成する」ことなどではなく、「人間を神に等しいものとする」ことです。

ja.wikipedia.org

「炭素からできている生き物」「結合の仕方が変わればダイヤモンド」「永遠の輝き」「知恵をもたらす光」「神が知恵を授け、そして神に近付くための生物の宿命」

そんなイメージが、様々な物語の中で反復している気がしませんか?この世界で。


それが「真理なのか?」どうかは、また別のお話ですが。


ここまで読んでくださってありがとうございました。
次回は、また思いついたままに書いてみたいと思います。