ようこそ、みなさん。
- はじめに
- Water, The Most Basic and Essential Resource, is Now Just Another Wall Street Commodity
- Water futures set to join likes of gold and oil and trade on Wall Street for first time ever
- 5 surprising calls by 'Big Short' investor Michael Burry, who just called passive investing a 'bubble'
- 最後に
はじめに
先日、これらのニュースが「ひっそりと」流れていました。
「ああ、ついに来るとかまで来たなぁ...」というのが私の感想です。
そんなわけで、水の「先物取引開始」に関する記事と、それに関係すると思われる記事を翻訳してご紹介したいと思います。
それでは早速。
Water, The Most Basic and Essential Resource, is Now Just Another Wall Street Commodity
最も基本的で重要な資源である水は、今ではただのウォール街の商品になっています。
世界的な水不足への懸念が高まる中、投資家は初めて「水の先物取引」を行うことができるようになりました。
2020年12月8日公開
水は地球上のすべての生命の基礎であるかもしれません。しかし、その希少性のために、ウォール街の先物市場ですぐに最も人気のある商品の1つになるかもしれません。
CMEグループが水のスポット価格に関連付けられた先物契約を開始したため、水は間もなく小麦、金、石油などの他の商品と同様に価格が変動します。
（訳注）
CME Group Inc.はグローバルマーケット企業です。世界最大の金融デリバティブ取引所であり、農産物、通貨、エネルギー、金利、金属、株価指数などの資産クラスで取引されます。
ナスダック・ヴェレス・カリフォルニア・ウォーター・インデックス（Nasdaq Veles California Water Index）は、カリフォルニア州の5つの主要流域の水の数量加重平均価格を測定し、月曜日にシカゴ・マーカンタイル取引所でティッカーNQH20の下で取引を開始しました。
火曜日の朝、それはエーカー・フィートあたり約$ 486.53（$ / AF）で取引されていました。
この契約により、投資家と農民の両方が、1.1ドルのカリフォルニアのスポット水市場に関連する契約で、貴重な液体の将来の価格に賭けることができると、BusinessInsiderは報告しています。
歴史的に見ても、このように水が取引されるようになったのは初めてのことです。
昨年、カリフォルニアの水の価格は2倍になり、この重要な資源の不足に対する懸念が高まっています。 市場アナリストは、水先物が国際市場に到着することで、この財の不足に関連するリスクをより適切に管理できるようになると主張しています。
たとえば、干ばつに見舞われた年に追加の水を必要としている人は、価格がはるかに高いときに、将来の水市場で支払わなければならない高い価格を相殺するために先物契約に賭けることができるようになります 。
大規模な農業会社や地方自治体も、理論的には商品価格の大幅な変動から身を守ることができます。
「NQH20先物は、農業、商業、および地方自治体の水利用者に、より優れた透明性、価格発見、およびリスク移転を提供する革新的なツールとなり、この重要な資源の需要と供給をより効率的に調整するのに役立ちます」とCMEグループは述べています。
金融グループは、NQH2Oインデックスを「世界の水市場のベンチマークとなる可能性がある」と宣伝しました。
また、新たな先物市場は、大手銀行やヘッジファンドなどの金融大手の「熾烈な投機の対象となる可能性」を秘めている。
「気候変動、干ばつ、人口増加、汚染は、水不足の問題を引き起こし、今後数年間、価格設定がホットな話題になる可能性があります」と、RBCキャピタルマーケッツのマネージングディレクター兼アナリストのディーン・ドレイはブルームバーグに語った。 「私たちは間違いなく、この新しい水先物契約がどのように発展するかを見守っています。
中国と米国は世界最大の水消費国であり、カリフォルニアは国の1日の消費量の約9％を占めています。
カリフォルニアの水市場は他のどの州よりも約4倍大きく、2012年から2019年の間に合計26億ドルの水取引が行われています。
カリフォルニア州は、アーモンドやピスタチオなどの高価値作物に大量の水を必要とする農業大国であることに加えて、石油やガスのためのフラッキングを行いながら、大量の水を使用する石油生産施設で溢れています。
しかし、州は頻繁に大規模な干ばつに見舞われ、資源の価格に変動が生じるとCNNは報告しています。
国連によると、基本的な水へのアクセスが深刻な問題となっている国には、約20億人が住んでいます。 今後数年間で、地球の最大3分の2が水不足に見舞われ、何百万人もの人々が避難する可能性があります。
貴重な液体は鉱業部門や巨大産業によって過度に利用されてきましたが、気候変動も水不足の増加の原動力となっています。
（翻訳ここまで）
次に、同じような内容の記事ですが。
Water futures set to join likes of gold and oil and trade on Wall Street for first time ever
- 水のスポット価格に関連する先物契約は、今週初めてウォール街で取引される予定です。
- CME Groupは、11億ドルのカリフォルニアのスポット水市場に関連する契約を開始しています。
- 水契約により、農民と投資家は同様に水不足の可能性をヘッジしたり、賭けたりすることができます。
- 水契約への投資を狙っている可能性のある著名な投資家の1人：「TheBigShort」のマイケル・バリー（MichaelBurry）。
- その他の記事については、BusinessInsiderのホームページにアクセスしてください。
CMEグループは今週、史上初となる水のスポット価格に連動した先物取引を開始する予定だ。
この契約により、投資家や農家は同様に将来の水の価格に賭けることができるようになります。この契約は、11億ドルのカリフォルニアのスポット水市場と連動している。
水はウォール街で取引される金、石油、その他の商品に正式に参加しますが、契約は財政的に解決されます。これは、満了まで保持する契約の買い手に、石油や穀物などの他の商品ベースの先物の場合のように、数百万ガロンの水が供給されることはないことを意味します。
水の契約は、2年前に開始されたナスダック・ヴェレス・カリフォルニア・ウォーター・インデックス（Nasdaq Veles California Water Index）に連動しています。このインデックスは、カリフォルニア州の5大市場で最も活発に取引されている水市場での取引価格の出来高加重平均によって動かされています。
契約はそれぞれ10エーカー・フィートの水に相当し、約326万ガロンに相当します。
新たに開始された水先物契約を利用しようとしている可能性のある著名な投資家の1人は、「TheBigShort」のマイケル・バリー（MichaelBurry）です。
バリー氏は、人口増加や気候変動による供給量の減少に伴い、生命維持のための天然資源の需要が上昇を続けていると見ており、2008年の大規模な金融危機を受けて、トップの投資アイデアの一つとして水に注目しています。
しかし、農家は、ますます不確実な気候環境の中で投入コストをヘッジしようとしているため、投資家よりも水の契約を利用する可能性が高い。
CMEグループは当初、9月に水の先物の発売を発表していました。
「世界人口のほぼ3分の2が2025年までに水不足に直面すると予想されており、水不足は世界中の企業やコミュニティ、特に11億ドルのカリフォルニア水市場にリスクをもたらしています」と、CMEグループのエクイティ・インデックスおよびオルタナティブ投資商品担当グローバルヘッド、ティム・マコートは述べています。
（翻訳ここまで）
次に「マイケル・バリー（MichaelBurry）」さんに関係する記事を。
5 surprising calls by 'Big Short' investor Michael Burry, who just called passive investing a 'bubble'
パッシブ投資を「バブル」と呼んだばかりの「ビッグショート」投資家マイケル・バリーによる5つの驚くべき呼びかけ
- 2008年の米住宅危機を予測して巨万の富を築いたマイケル・バリー氏が、今週のブルームバーグのインタビューでパッシブ投資を「バブル」と呼んだ。
- サイオン・アセット・マネジメントのボスは、マイケル・ルイスの著書 "ビッグ・ショート "の映画化でクリスチャン・ベイルが演じた。
- バリー氏は、GameStop、水、アジア株、小型株などを魅力的な投資先として挙げている。
- その他のストーリーについては、マーケッツ・インサイダーのホームページをご覧ください。
2008年の米住宅危機を予測して巨万の富を築いたマイケル・バリー氏は、今週のブルームバーグのインタビューで、パッシブ投資を「バブル」と呼んだ。
マイケル・ルイスの著書「ビッグ・ショート」の映画化でクリスチャン・ベイルが演じたサイオン・アセット・マネジメントのボスは、最近、他にも大きな発言をしています。例えば、GameStop、水、アジア株、小型株などを魅力的な投資先として切り出している。
（中略）
マイケル・バリーはパッシブ投資を "バブル "と呼んだ。
パッシブ投資は「バブル」となっている、とバリー氏は今週、ブルームバーグに語った。
モーニングスターによると、過去12年のうち11年はアクティブ運用の米国株式ファンドから資金が流出しており、一貫してパッシブファンドに資金が流入しているという。この傾向は、4月末時点でアクティブとパッシブの両方の投資家の資金が約4.3兆ドルに達していることを意味しています。
アクティブからパッシブへのシフトは、バンガードや低コストのインデックスファンドを提供する他のプロバイダーの台頭に加えて、投資家がアクティブ運用会社の高コストと頻繁なアンダーパフォーマンスに嫌悪感を抱くようになったことを反映している。
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスのファイナンス教授であるケン・フレンチ氏は、投資信託の運用者を対象とした調査で、「上位2％から3％の人だけがコストをカバーできるだけのスキルを持っていた」と2017年に『フリークノミクス・ラジオ』に語っています。「残りの97％か98％はそれすら持っていなかった」
しかし、バリー氏は、パッシブ投資ブームが主要株価指数の価値を持続不可能なレベルまで高めていると考えている。補正はすぐそこまで来ているかもしれない。
バーリー氏は、GameStopの株は過小評価されていると述べています。
バリー氏は先週、Barron'sのインタビューでGameStopを支持しました。同氏は、同社のバランスシートは「実際には非常に良好な状態にある」とし、将来のキャッシュフローは「はるかに高い株価を正当化するだろう」と述べています。
GameStopの現金の山は前四半期比2倍以上の5億4300万ドルとなり、長期債務は43％減の4億6900万ドルに縮小したことが、最新の決算で明らかになりました。
Burry氏はBarron's誌に、ソニーのプレイステーションとマイクロソフトのXboxコンソールの次世代機には物理ディスクドライブが搭載される可能性が高く、「GameStopの寿命が大幅に延びる」と語っています。
GoogleのStadiaのようなクラウドゲームサービスの登場は、「物事が恐ろしいように見える完璧な嵐を作り出している」としながらも、「実際よりも悪く見える」と述べています。
Burry氏は先日、GameStopの経営陣に手紙を送り、Scionが3%の株式を保有していることを明らかにし、2億4000万ドルの自社株買いに費やすよう促しています。
GameStop社の株式は、バリー氏の推薦を受けて18%も急騰しました。しかし、今年に入ってからも70％も急落しており、同社の時価総額から約9億ドルが払拭されています。
バリーは水に金をかけている。
「バリーはすべての取引を1つの商品、つまり水に集中させています」と、クレジットが「ビッグショート」に登場する直前のキャプションは述べています。
この投資家は、世界の水供給が逼迫しており、価格が上昇することを認識しています。単に水源を購入して高騰した価格で水を流すのではなく、Burryは別の方法を取っています。
「明らかになったのは、食料こそが水に投資する方法だということです」とバリーは2015年にニューヨーク誌に語っています。「つまり、水の豊富な地域で食料を育て、水の乏しい地域でそれを輸送して販売する。これは水を再分配するための方法であり、最も争いが少なく、最終的には利益を得ることができ、この再分配が持続可能であることを保証します。」
バリーの戦略により、アーモンドなどの水に飢えた作物に投資するようになりました。アーモンドは、成長するのに1ガロン以上の水を必要とし、植物ベースの牛乳の需要の急増から利益を得る準備ができているようです。
バリーはアジア株に強気だ。
バリーはアジア株に意欲を示している。
同投資家は昨年、同地域に特化したファンドを開設した。証券取引委員会の資料によると、今年3月の時点でサイオンアジアは1億9,900万ドルを調達していた。GuruFocusによると、Burryはファンドの書類の中で、日本、韓国、香港を「重点国」として強調している。
サイオン・アセット・マネジメントのポートフォリオには、アリババの株式850万ドル相当が含まれており、SECによると、中国のインターネット小売業者であるアリババは最大の保有株の一つとなっています。サイオン・アセット・マネジメントは、アリババの地元のライバル企業の一つであるJD.comの株式900万ドルを昨四半期に売却した。
バリーはアジアにも進出していましたが、米国の景気後退を利用して現金化するチャンスがあると判断し、2008年に撤退しました。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、バリーは2005年に設立して以来、80%から116%のリターンを得ていた約2億ドルの資産を持つ地域ファンドを閉鎖したという。
バリーは小型株に価値を見出している。
バリーは、大企業を追跡するインデックスファンドに資金が流れているため、小型株に投資していると、彼はBarron'sに語った。
Scionは時価総額10億ドル以下の企業数社の株式を取得している。Scionは、スポーツ用品の小売業者であるSportsman's Warehouseや、Men's WearhouseのオーナーであるTailored Brandsなどの企業の株式を保有しています。
Scionは時価総額10億ドル以下の企業数社の株式を取得している。同社の最新のSECファイリングによると、Scionは、スポーツ用品小売業のSportsman's Warehouseや、Men's WearhouseのオーナーであるTailored Brandsなどの企業の株式を保有しています。
前四半期の投資先には、GameStop、不動産投資家のCorePoint、不動産開発会社のFivePoint、ペット健康グループのPetIQが含まれています。
しかし、バリー氏は大型株を完全に放棄しているわけではありません。サイオンはディズニー、アルファベット、フェデックス、ウェスタン・デジタルの各株式を保有していたことが、SECに提出された資料に示されています。
（翻訳ここまで）
最後に
いかがでしたでしょうか？
どなたにでも、いずれにせよ
「水」という資源の重要度は、これまでに比べ「考えられないほど」増しつつある。
ということは伝わったかと思います。
私たち「日本に住む人々」というのは、時に「水の大事さ」を忘れがちではないでしょうか？
※ 豊かな水が、あまりにも普通のことすぎて。
私は、最近まで「お外にやたらといる仕事」をしていたのですが（今も継続してますけどね）今は、割と「ビジネスっぽいこと」のお手伝いをしております。
※ この短期間に何がっ！？
そんなわけで、昔よりも「ビジネスっぽいこと」にも興味関心が増しました。
※ 昔から好きっちゃ好きですが。あくまで「思考の対象として」は。
お金持ちたちの「高級リゾート」が、割と「山の上の土地にある理由」というのは、まさに「水が豊富だから」という理由もあると聞いたことがあります。
「何かが起こっても、最悪、電力すらも賄える可能性がある」からだそうです。
本当に「予想していた通りの世の中」に「現実の世界が向かっている」ので、憂鬱半分ワクワク半分な日々を過ごしています。
そして、ますます「（価値ある）情報はお金を払って入手する時代」になるのだろうなとも思います。
「情報（断片）」てのは、どこにでも転がっていそうですが、それを「（繋ぎ合わせて整理した）情報」ってのは、「処理した人間次第」ですので。
また。
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