ようこそ、みなさん。
「国内政治の動静」については、すっかり詳細を追うことを辞めていた人間の妄想ですので、どうぞ「話半分に」受け止めていただければ。
- 安倍首相の辞任表明
- 「自民党総裁選」への立候補者
- 安倍首相は「突然」辞任を発表したのか?
- CSISとは?
- 2種類ある自民党総裁選の選挙方式
- 最後に
- 追記. 2020/09/07
- 菅氏は「隣町の大先輩」以上の存在
安倍首相の辞任表明
安倍首相が「辞意を表明された」のが8月28日のこと。
www.bbc.com理由は「体調悪化」とされています。
さらに
www.asahi.com「月曜日に自分一人で」決断されたと仰られています。
「自民党総裁選」への立候補者
現時点での立候補者は3名。
石破茂氏
岸田文雄氏
そして菅義偉氏
安倍首相は「突然」辞任を発表したのか?
確かに「辞意を表明された」ことは、多くの国民にとっては驚きでした。
なにせ「こんな事」を仰られていたはずなのですから。
遡りまして。
日本ではあまり(というか、まったく)話題になりませんでしたが、安倍首相が辞意を表明される前に、こんなものが発表されていました。
実物はコチラから読むことができます。
www.csis.org※ 内容が非常に面白かったので、後日翻訳したものを公開させていただきます。
露骨な内政干渉にならないよう、このような形で「アメリカからの意思」が届けられることは良くあります。
CSISとは?
戦略国際問題研究所(せんりゃくこくさいもんだいけんきゅうじょ、英語: Center for Strategic and International Studies, CSIS)は、アメリカ合衆国のワシントンD.C.に本部を置くシンクタンクである。
1962年にジョージタウン大学が設けた戦略国際問題研究所(CSIS)が、後に学外組織として発展したものである[1]。現在のフルタイム常勤職員は220人[2]。議長はトーマス・プリッツカー(Thomas J. Pritzker)、所長兼CEOはジョン・ハムレ(John J. Hamre)[2]。
全世界のシンクタンクをランク付けしたペンシルベニア大学によるレポート(Go to think tank indexの2014年版)によれば、CSISは防衛、国家安全保障(Table 14) で世界第1位、外交政策、国際関係論(Table 31) で第5位、革新的政策提言(Table 44) の総合では第4位(全米で3位)にランクされており[3] 。ワシントンでもシンクタンクとして認知されている[4]。
公式には超党派を標榜し、民主党、共和党を含む幅広い人材が関与している。USニューズ&ワールド・レポートは「中道」(centrist)と表現している[5]。
まぁ、古くから「自民党の清和会と関係が深い」ことでも有名です。
日本との関連
日本人では小泉進次郎や、浜田和幸、辻清人、渡部恒雄などが一時籍を置いた。現在では日本から多くの将来有望な若手官僚や政治家(候補含む)がCSISに出向して学んでくる慣習が確立している。日本部には、防衛省、公安調査庁、内閣官房、内閣情報調査室の職員の他、日本貿易振興機構や損害保険会社、日本電信電話の職員も、客員研究員として名を連ねている。
CSISは日本では公益財団法人東京財団(日本財団の下部組織)と協力関係にある。東京財団の他にも笹川平和財団、特定非営利活動法人世界開発協力機構が、パシフィックフォーラム CSISを通じてフェローシップ・プログラムの提携を行っている[8]。また、2011年には日本経済新聞社と共同で「日経・CSISバーチャル・シンクタンク」の創設を発表し、2012年に立ち上げた。
稲盛財団理事長の稲盛和夫は国際評議員を務め、2002年4月1日には政界・経済界等の若手リーダーを養成するための設立基金500万ドルを財団から寄付し、「アブシャイア・イナモリ リーダーシップ・アカデミー」(Abshire-Inamori Leadership Academy:略称AILA)をCSIS内に共同で設立した[9]。パシフィックフォーラム CSISでは、半田晴久と稲盛の他、オリックス元会長の宮内義彦が日本在住の理事を務めている[10]。
CSISは子宮頸がんワクチンの接種、推進に関する日本政府への提言[11]なども行ってきている。
CSISは2020年7月下旬に米国務省の「グローバル関与センター」の支援で作成した報告書「日本における中国の影響力」において、自民党の今井尚哉首相補佐官が二階俊博幹事長と連携し、「二階・今井派」として安倍首相に中国への姿勢を融和的にするよう説得してきたと指摘した[12]。また、中国の沖縄への関与については、細谷雄一の発言からの引用として「中国は日本に影響を及ぼすため間接的な手法を採用している。例えば沖縄独立と米軍撤退を追求するため沖縄の新聞に資金提供し、影響を及ぼすことを通じて沖縄の運動にも影響を及ぼすような秘匿ルートがある」と述べていた[13]。細谷は沖縄タイムスの取材に対し、「誤解を招きかねない表現になった。中国が沖縄の新聞に資金提供しているという根拠や認識はない」、「中国が大きな予算を使って対日世論工作を展開していて、米軍基地がある沖縄が主戦場なのはよく知られた事実だが、手法はあくまで間接的だ」とし、CSISに対し修正を求めたと語った[13]。沖縄タイムスも、本紙が中国政府から資金提供を受けた事実は無いとコメントした[13]。
そう。
先ほどのレポートで「今井尚哉首相補佐官が二階俊博幹事長と連携し、安倍首相に中国への姿勢を融和的にするよう説得してきた」と指摘されているのです。
そして「小泉進次郎氏も籍を置いていた」のです。
2種類ある自民党総裁選の選挙方式
石破さんが「総裁選は”通常方式で”行うべき」と発言されておいでですが、これはどういうことなのでしょう?
総裁選の方式により、地方票を反映する仕組みやその比重が変わる。
総裁選は通常、3年の任期満了時に実施し、国会議員票とそれと同数の党員・党友による地方票の合計数で競う。地方票は2014年の総裁公選規程の改定で国会議員票と同数に増やした。
党所属の国会議員は現在、衆参両院議長を除き394人いる。通常の方式で実施すると、議員票394票と地方票394票の計788票を争うことになる。
地方票は党員・党友による全国の投票結果に応じ、党本部が「ドント方式」と呼ぶ機械的な計算で各候補に配分する。
今回のように総裁が任期中に辞めるといった緊急時は、党則の定めにより党員投票がない両院議員総会で選出できる。この場合、議員票は394票のままだが、地方票は47都道府県連に3票ずつ割り当てるため141票となる。
任期満了時の総裁選と比べ250票以上減る。票全体に占める地方票の割合は減り、国会議員による多数派工作が勝敗を分けやすくなる。
各県連に割り当てられた3票を誰に入れるかは各県連の裁量となる。県連会長に一任したり、県連独自の投票で配分を決めたりする。県連会長は国会議員が務める事例は多く、その議員がどの派閥に属すかも県連票の配分を左右する。
「通常方式」では「自民党国会議員の394票+党員・党友の394票」なのに対し、「緊急方式」では「自民党国会議員の394票+47都道府県に各3票割り振られている合計141票」での争いになります。
「地方で人気が高い」とされる石破さんなので、ここは「地方票が大きい通常方式」での総裁選を希望されるのは当然のことでしょう。
最後に
岸田さんは以前から自民党総裁選に意欲的でした。
政策の継続性的にも、おそらく安倍政権からスムーズなのだと思うのですが、何せ「いい人(なだけ)」「国民を引っ張る力が不足している」的な評判がついて回ります。
石破さんは、その過去の経歴(自民党を離党したりだの、なんだのかんだの)から「国会議員人気がない」と考えられています。
というわけで「安倍政権において安定した実績を残してきた」菅さんを「ワンクッションとして」間に挟み、その後に岸田さんに総理がなられるのではなかろうかな?と。
※ 内部人事がおおよそ決まっていても「選挙やってるフリ」になるので、今回のことで。
河野さんは「総理への意欲」も「国民人気」も、その両方もお持ちですが、なにせ「三役になったことがない」方ですので、現時点では「菅さんを応援」されることに。
自由民主党においては、幹事長、総務会長、政務調査会長の三役が、総裁に次ぐ最高幹部であるため、「党三役」と称す。通例として、総裁を除き、党中央の役員は同時に国務大臣との兼任を避け、党の執務に特化する。
「菅政権」か「岸田政権」において(おそらく菅政権かな?)三役を経験された後に「岸田政権」の次に政権を担われることになろと思います。
そして小泉進次郎さんです。
石破さんへの支持を撤回し、河野さんへの支持を表明した進次郎さん。
「アメリカが大事に育ててきた」とも言える進次郎さん。
「黙っていれば、未来の総理大臣確実」な、小泉純一郎さんの息子で、小泉孝太郎さんの弟で、滝川クリステルさんの旦那さんの進次郎さん。
まぁ、そうなわけで「自民党と関係の深いCSISが『自民党所属議員の個人名』を出して日本と中国の親密性を警告する」という「異常事態とも言えること」が安倍首相の退陣意向表明の裏側にはあり、影で「アメリカから釘を刺されていた」のでしょうし、それで「だいぶ早い段階から『ポスト安倍』(さらに先まで?)の青写真は描かれ始めていた」のだと思います。
実際の安倍さんの健康状態悪化の程度はわかりませんが「自民党総裁選を『緊急事方式』でも行えるような退陣のされ方」が採用されたのだとも考えられます。
※ 石破さんを総裁にさせないために。
そういうわけで、個人的には「安倍→菅→岸田→河野→小泉」というラインが既に引かれてるんじゃないのかという気がしています。
まぁ「世の中、何がどうなるか」わかったもんじゃないですし、私は「予言者じゃない」ので、単なる素人の予想なんですけどね。
逆に、これを「それっぽく予言しとけば」私は予言者になるかもしれません(笑)
こういう「思考のプロセス」を公開せずに、ただ「出てきた結果」というものを「神様のお告げです」とか「夢で見ました」って言って、それが当たれば「予言が成功したってことになる」んですけどね。
やっぱり、これは「神様のお告げ」てことにしときましょうかね?
追記. 2020/09/07
しかし小泉氏は、4日の閣議後会見でこう語っている。
「私は河野さんが出られたら河野さんを応援すると。河野さんの名前を挙げていった以上、河野さんが出なかったからこの方ですというのは、私の中で憚られるなと考えている」菅氏は「隣町の大先輩」以上の存在
だがその2日後の6日、地元横須賀に戻った小泉氏は、菅氏への支持を“憚らず”表明。その理由をこう語ったという。
「菅さんとは一緒に農業改革に取り組んだ。石炭政策の見直しも後押ししてくれた」連合支部では菅氏支持を決め、小泉氏の地元後援会は早速、菅氏支援の選挙準備に入るという。
www.fnn.jp より
小泉進次郎氏は「菅さん支持」を表明しましたね。
まぁ、河野さんへの支持の匂わせは「先の先の先まで見据えた布石」で、これは「今回の総裁選の本命を支持した」ってだけでしょうけど。
これから先、進次郎氏が自民党総裁になるまでは「進次郎氏の動向」を追っていれば「誰が総裁の椅子に座ることになるのか?」は分かりやすくなっているのかもしれませんね。
また。
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