ようこそ、みなさん。
さらに「究極の革命に関する講演」を私なりの紐解きの続きを。
前々回の記事はコチラより
前回の記事はコチラより
さて、今回で最後ですが「薬理学的な」お話の紐解きです。
それでは早速。
しかし、他にもいろいろな方法がありますが、ありがたいことに、まだ使われていませんが、明らかに使われる可能性があります。例えば、薬理学的な方法がありますが、これは「すばらしい新世界」で話したことの一つです。私は、SOMAという仮説の薬を発明しましたが、もちろん、それは刺激剤であり、麻薬であり、幻覚剤でもありましたので、そこに存在することはできませんでしたが、これは一つの物質では考えられないことです。しかし、ポイントは、いくつかの異なる物質を応用すれば、今でも、ほとんどすべての結果を得ることができます。新しい化学物質、新しい心を変える薬について、本当に興味深いことは、歴史を振り返ってみると 彼は常に自分自身から休暇を取りたいと思っていましたが、これはすべての自然発生的な麻薬刺激剤、鎮静剤、幻覚剤が歴史の夜明け前に発見されたことの中で最も驚くべき効果ですが、現代科学が発見した自然発生的なものは一つもないと思います。
「究極の革命」とはどのようなものだろうか? - 1962年のオルダス・ハクスリーの重要な講演内容を読む - あなたがあなたの救世主
以前にもご紹介しましたが、ハクスリーは「知覚の扉」という本を書いています。
どんな本なのか?
少し詳しくwikiから引用してみたいと思います。
『知覚の扉』(ちかくのとびら、原題 The doors of perception)は、1954年発行のオルダス・ハクスレーの著書で、幻覚剤によるサイケデリック体験の手記と考察である。日本語訳は、1976年に河出書房新社より今村光一の訳で、1978年に朝日出版社より河村錠一郎の訳でそれぞれ刊行されている。また、後者は平凡社から文庫化もされている
概要
時は1953年、小説家で思想家のオルダス・ハクスレーは、精神科医のハンフリー・オズモンドに幻覚剤のメスカリンを用いた実験を申し出た。400ミリグラムのメスカリンの被験者となったハクスレーが、自らの内面の変容を語る。革命といえるような劇的な変化は訪れなかったが、30分ほど経った頃には金色の光が揺らぎ、光る中心点を持った赤色が膨れながら広がるなど光を見る。その体験により、アンリ・ベルクソンが提起する偏在精神説に共感する。
遍在精神説とは「人間は宇宙からのありとあらゆる刺激を受け止めている(その状態を遍在精神という)が、生存のために役立つ以外の多くのものを削除して、必要なものだけを知覚している」という考え方である。メスカリンによって脳内のグルコースによる不要な情報を削除する機能を抑制できるので、ありのままの宇宙に近いものを体感できるようになるから、遍在精神に近づけるとハクスリーは考えた。
体験後、ハクスレーは品揃えの豊富な薬局に行き、フィンセント・ファン・ゴッホの画集を見る。「ゴッホの椅子」という物自体を描いたというコンセプトの作品を見ても、椅子には絶対や永遠を見いだすことができず、佳作でありながらもしょせんはそれらの象徴しか描けてないと感じる。一方、ボッティチェルリの名作とは呼びがたい絵に描かれた衣服のシワには、幻覚体験中に自分のズボンのシワに見たのと同様の、絶対や永遠を感じる。
また、物に絶対を感じる一方、人間関係に無関心になってしまったという。実験中の会話を録音しているのだが、その中で「物(ズボン)に感じるような永遠以上の永遠を人間にも感じなければならない」と喋っているのだが、実際にはそれは難しいと考える。その後、音楽鑑賞による心境の変化を考察したりする。メスカリン体験と精神分裂病との比較考察もする。
テキサス州からウィスコンシン州あたりに在住のネイティブ・アメリカン・チャーチでは、パンとワインの代わりにペヨーテが食される、という事例も紹介される。
本書の発行から2年後の1956年には、本書と『天国と地獄』がセットになった書籍が刊行されている。ハクスリーの死後、サイケデリック体験に関する40篇近い短編を集めた『モクシャ』(日本語訳未刊)も出版されている[1]。
本書の影響
ティモシー・リアリーやテレンス・マッケナなどに影響を与えた[2]。サイケデリック・ロックバンドのドアーズも、バンド名を本書から取ったという[3](本書のタイトル自体は、ウィリアム・ブレイクの詩から取った)。
私もこの本を高校時代に読み、大いに影響を受けました。
その辺りの経験があったおかげで、最近話題の「アドレノクロム」の名前は早い段階から知っていました。
そして「ティモシー・リアリー」との関係性。
「サイケデリックカルチャーの導師(グル)」とされるリアリーですが、その彼に
ハクスリーは「ティモちゃん、これは『聖書』にある『禁断の実』だ。『意識の管理者』が邪魔してくるだろうから、ゆっくり研究するんだよ。」と忠告したそうです。
※「意識の管理者=ヤハウェ」と考えると、ハクスリーの立場は「人間に知恵を与えた存在」を崇拝している立場なわけです。いずれにせよ「キリスト教文化圏のお話」ですが。実に「宗教的な会話」ですね、いろんな意味で。
ティモシー・リアリー:カウンターカルチャーのグル(導師)、サイケデリックとサイバーパンクと(その人生と文化的影響編.part1) - あなたがあなたの救世主
ハクスリーはこんなアドバイスを送っていたそうです。
ハクスリーはさしずめ「サイケデリックカルチャーの裏ボス」でしょうか?
サイケデリックカルチャーの目的とは?
「古い価値観(キリスト教)などの破壊」だったのでしょうか?
破壊?
創造の前には破壊あり。
オーダー・アウト・オブ・ケイオス。
そして「遍在精神説」というのは非常に魅力的でありますし、今日的な多くの「スピリチュアル」な主張が目指しているところでもあります。
この辺りを「仏教(禅)で言う所の悟り」と勘違いし、薬物摂取による「インスタントな悟り」を得ようとしたのがヒッピーたちであったのでしょう。
また「すばらしい新世界」で「架空のドラッグ」とされた「SOMA」にも元ネタがあります。
ソーマ(サンスクリット語: सोम、soma)は、ヴェーダなどのインド神話に登場する神々の飲料。なんらかの植物の液汁と考えられるが、植物学上の同定は困難である[注釈 1]。また、その植物を神格化したインドの神でもある。ゾロアスター教の神酒ハオマと同起源。
飲み物のソーマは、ヴェーダの祭祀で用いられる一種の興奮飲料であり、原料の植物を指すこともある。ゾロアスター教でも同じ飲料(ハオマ)を用いることから、起源は古い。神々はこれを飲用して英気を養い、詩人は天啓を得るために使った。高揚感や幻覚作用を伴うが酒ではない。ソーマは神々と人間に栄養と活力を与え、寿命を延ばし、霊感をもたらす霊薬という。『リグ・ヴェーダ』第9巻全体がソーマ讃歌であり、その重要性が知られる。
ヒンドゥー教では月が神々の酒盃と見なされたためにソーマは月の神とも考えられ、ナヴァグラハの1柱である光と月の神チャンドラと同一視される。
繰り返し登場するものです。
この手のお話には。
この頃に築き上げられてシステムの呪縛に、未だに世界は支配されたままなのかもしれません。
現代科学は、これらの薬の有効成分を抽出する優れた方法を持っています。もちろん、非常に強力な新物質を合成する方法も数多く発見されていますが、自然界に存在するものを実際に発見したのは、何世紀も前に原始人によって行われたことを知っています。例えば、スイスで発掘された初期の新石器時代の湖の住居の下から、ケシの頭が見つかっています。農家になる前から麻薬中毒者だったということは、人間の本性を表しております。
「究極の革命」とはどのようなものだろうか? - 1962年のオルダス・ハクスリーの重要な講演内容を読む - あなたがあなたの救世主
「麻薬の歴史」についてはコチラなどに詳しくあります。
しかし、私が言うように、古代のマインドチェンジャー、伝統的なマインドチェンジャーと新しい物質との違いは、それらは非常に有害であり、新しい物質はそうではないということです。許されているマインド・チェンジャーであるアルコールでさえ、人々は気づいているかもしれませんが、完全に無害というわけではありません。急速に中毒を起こし、場合によっては、驚異的な速さで肉体の変性と死に至ります。 これらの新しい物質、これは本当に非常に異常ですが、これらの新しい心を変える物質の多くは私たちの存在の精神的な面で巨大な革命を生み出しますが、生理学的な面ではほとんど何もしません。 たとえば、LSD-25や、メキシコの神聖なキノコの活性物質である新たに合成された薬物シロシビンによって、大きな革命を起こすことができます。 2つのカクテルを飲むことで得られる以上の生理学的革命がなくても、この巨大な精神的革命を起こすことができます。そして、これは本当に最も異常な効果です。
「究極の革命」とはどのようなものだろうか? - 1962年のオルダス・ハクスリーの重要な講演内容を読む - あなたがあなたの救世主
「シロシビン」につても過去に取り上げています。
また同年12月、「アレン・ギンズバーグ」が「意識改革について学んできたから、キミの研究の内容を教えてくれよ!」とティモちゃんを訪ねてきて、二人は一緒に「シロシビンをキメて平和な世界を創るために意識訓練センターを作ろうぜ!」と考え、この計画はのちに実践されていくことになるのでした。
ティモシー・リアリー:カウンターカルチャーのグル(導師)、サイケデリックとサイバーパンクと(その人生と文化的影響編.part1) - あなたがあなたの救世主
その後「LSDの時代」になっていったことなどについてはコチラの記事を。
そして、薬理学者が、病気よりも治療法の方がほとんど悪くなるような新しい不思議な薬を大量に生み出しているのは、もちろん事実です。毎年、医学の教科書の新版には、「異所性疾患とは何か」という章がどんどん長くなっています。これは全くその通りで、不思議な薬の多くは非常に危険です。並外れた効果をもたらすことがあります。危篤状態では、確かに使用すべきですが、細心の注意を払って使用すべきです。しかし、中枢神経系に作用する薬の中には、人体に害を及ぼすことなく、鎮静、陶酔、精神過程全体を活性化させるような大きな変化をもたらすことができる薬があることは明らかで、これは私に最も驚くべき革命を提示している。独裁者の手にかかれば、これらの物質は、まず第一に、完全な無害性をもって使用することができ、その結果、最も忌まわしい状況でも人々を徹底的に幸せにする多幸感を想像することがでるのです。
「究極の革命」とはどのようなものだろうか? - 1962年のオルダス・ハクスリーの重要な講演内容を読む - あなたがあなたの救世主
新しいタイプの「多幸感をもたらす薬物」には「MDMA」などがあります。
薬物についてかなり詳しいYouTubeチャンネル「
音楽なども含めて、かなりクオリティーが高いチャンネルだっただけに残念です。
そして、ハクスリーの話はここから「トランスヒューマニズム」についての話になって行くわけですが。
「トランスヒューマニズム」は、またの機会に詳しく書こうと思います。
ハクスリーの著書に「永遠の哲学」という本があります。
はて?永遠の哲学?
どこかで聞いた名前だなぁ?
ヘーゲルの著作には、さらに、多数のヘルメティックな要素がある。これらには、大まかに言えば、『精神現象学』におけるメソニック(フリーメイソン)的なサブテキストである「イニシエーションの神秘主義(initiation mysticism)」、『精神現象学』の有名な序文に対するベーメ派のサブテキスト、『論理学』におけるカバリスティック・ベーメ的・ルーリズムな影響、『自然の哲学』における錬金術的パラケルス的な要素、ヘーゲルの客観的な精神の教義と世界史の理論に対するカバリスティックとヨアキム派の千年主義の影響などが含まれる。正義の哲学における錬金術的イメージと薔薇十字的イメージ;システム全体に対するパンソフィアというヘルメティックの伝統の影響;「永遠の哲学(philosophia perennis)」におけるヘルメティックの信念の支持;そして構造的、建築的な装置としての永遠のヘルメティック(perennial Hermetic)な象徴的な形態(三角形、円、正方形など)の使用。
ヘーゲルは「知の所有」に成功したのか? - 弁証法と陰謀論の関係 - ヘーゲルとヘルメティックな伝統:その1 - あなたがあなたの救世主
また。
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